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日本三名園 偕楽園in茨城県水戸市

春を告げる多彩な梅の花や四季折々の花々が彩る
時代を超えて愛される名園

いわき市から常磐道を通り、車で約60分。茨城県水戸市にある日本三名園のひとつ、偕楽園へ行ってきました。偕楽園は江戸時代、水戸藩九代藩主・徳川斉昭によって造園されました。領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと願う斉昭の想いから、当時も藩主や藩士のみならず、庶民にも開放する今の公園にも似た庭園でした。また梅の花がたくさん植樹された由来は、詩歌の題材になることや、実が保存食や薬効にも優れていることから、毎年斉昭が江戸で梅の実を集めて水戸へ送ったと伝わっています。早春の時期、園内には約100品種、3000本の梅の花が咲き誇り、今では水戸の春は梅の花から――。といわれるほど、梅の名所として時代を超えて世界中の人に愛される場所となっています。春の梅の花はもちろん、桜や藤、ツツジ、夏には新緑や蓮、秋は紅葉や萩など、四季折々の花々が園内を鮮やかに彩ります。

「好文亭」
木造2層3階建ての本体と木造平屋造りの奥御殿から成る好文亭は、斉昭が自ら設計したといわれています。昭和20年8月2日の水戸空襲で全焼しましたが、昭和30年から3年をかけて復元。茶坊主が古歌に囲まれ出番を待つ小部屋「華燈口」、養老の会などを開いた「東塗縁広間」、静座して心気を整える間「対古軒」など、歴史を感じる見所が満載。10室の各部屋に、日本画家の須田珙中氏と田中青坪氏による部屋の名前にちなんだ美しい襖絵が描かれている奥御殿や、千波湖や田鶴鳴梅林が一望できる3階の楽寿楼からの眺望も必見です。

【年間のイベント】
■第129回 水戸の梅まつり/
2025年2月11日(火・祝)〜3月20日(木・祝)
■第41回 水戸の桜まつり/2025年4月初旬〜中旬
■7月下旬〜8月/水戸偕楽園花火大会
■6月上旬/梅の実落とし・販売
■11月中旬〜下旬/もみじ谷の紅葉
■9月上旬〜下旬/水戸の萩まつり
■11月中旬/梅の剪定見学会

■偕楽園
開園時間/2月中旬~9月30日6:00~19:00・10月1日~2月中旬7:00~18:00
※時期により時間が異なるほか、催事により変更となる場合があります。
偕楽園入園料/大人320円(240円)・小人160円(130円)・満70歳以上160円(160円)
※( )内は20名以上の団体料金、催事により変更となる場合があります。
◎生活保護を受けている方・障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)
◎指定難病医療費受給者証をお持ちの方(介護者1名を含む)
◎春、夏、冬休み以外の土曜日に入館された小中高生の方
◎3月25日~4月5日までの春休み・ 7月21日~8月31日までの夏休み
◎12月25日~翌年1月7日までの冬休み
◎に該当する場合は入園料が無料となります。
https://ibaraki-kairakuen.jp/
【お問い合わせ先】
偕楽園公園センターTEL.029-244-5454