きものと和裂 ほうせんは､築160年の建物に長い歳月の流れを感じながら､食事やお茶の時間を過ごせるお店です｡木･金･土曜日には季節の食材を使って丁寧に手作りされたランチが味わえます。
懐石の基本である一汁三菜から味噌汁を略した｢略石｣は､向附､煮物椀､焼物､口取り数種､ご飯を､週替わりの内容で提供｡取材時のメニューは､スズキの昆布締めたらこ和え､ブリの幽庵焼き山椒風味､茶筅茄子など｡形や彩りもよく､店主の細やかな心遣いが感じられます｡また､向附､煮物椀を略した｢略々石｣には､箸洗いと呼ばれる小吸物が付いています｡ランチメニューではプラス350円でお抹茶(お干菓子付き)､コーヒー(一口焼菓子付き)､ミニクリームあんみつのいずれかを選ぶこともできます｡ランチは一日限定15食なので､予約がおすすめです｡
建物は江戸時代から造り酒屋を営んできた歴史を持ち､店名はそのお酒｢豊仙｣にちなんだもの｡店内では着物や和小物も販売されており､｢着物を着てランチしたい｣という方にも嬉しいお店です｡