階段を上がり、木製のドアを開けると、迎えてくれるのは日常を忘れそうな素敵な空間。左手に進むと焼きたてのパンが並ぶカウンターがあり、さらにその奥に天井の高い空間が広がっています。１階は海外で買い付けた古着を扱うショップで、その２階に2020年の秋、カフェがオープンしました。
店で毎日焼き上げるバンズを使い、粗挽きの牛肉100パーセントのパティで作るハンバーガーは、おすすめの一品。肉の旨みを味わってほしいとのことから、ソースはマスタードとマヨネーズベースのシンプルな味。トマトや玉ねぎなどの野菜がバランスよく入り、パティのボリューム感があって食べ応え十分のハンバーガーとなっています。店内で揚げるパリパリ食感のポテトや、サラダの付け合わせも嬉しい配慮。ランチタイムには、単品のほかドリンクとデザートのセットも選べます。フードメニューはほかに、「ゴッホ」のカレー、生ハムとパンのプレートなど。パンは十数種類ほどが並び、夏の期間限定でかき氷も登場します。
以前は縫製工場として使われていた建物をリノベーションしたという店内は、端材の再利用など要所にセンスが光るのが魅力のひとつ。「空間と時間を楽しんでほしい」とオーナーが話すように、時がゆっくりと流れているようなカフェです。