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 2010年8月号 ここ、いいね。
■この内容は2010年8月号に掲載された情報です。
遠野和紙 瀬谷安雄
遠野の自然と、ひたむきな人の心で漉く「遠野和紙」
 遠野町に住む瀬谷安雄さんは85才。伝統の紙漉きの技を受け継ぎ、それを大事に伝承している、全国でも数少ない和紙漉き職人です。
 山々が連なり湧き水が豊富で、雪がほとんど降らないこの地域は、昔から紙漉きが盛んでした。その歴史は古く、1000年以上前からと言われ、江戸時代には藩の奨励もあり、炭焼きや養蚕、畜産などとともに、農家の冬の仕事として行われていました。最盛期には、400戸もの農家が紙漉きを行っていたそうです。

真直ぐな心が守った伝統の技

 伝統の世界も、時代の流れと無縁ではありませんでした。戦争中には、和紙で作った気球に爆弾をつるした「風船爆弾」になった悲しい歴史があります。また、昭和30年頃になると、産業の近代化とともに和紙作りにも転機が訪れます。「パルプを入れた紙作りを奨励された。でも、うちだけは受け入れなかった」パルプを取り入れた農家は次々と紙漉きを止め、昭和48年には瀬谷さん一軒だけになりました。コウゾ100%の和紙作りを守ろうとした真直ぐな瀬谷さんの決断が、後に福島県の物産として認められる「遠野和紙」になりました。

次の世代に伝えたい

「いい紙ができると、はがす時にパリンという金属音がする」この音で、質の善し悪しが分かると言います。栽培しているコウゾを春から手入れを行い、収穫してから何段階もの工程を経て原料作り。冬の寒い季節の紙漉きや天日干しまでの地道な作業の連続が、最後に報われる瞬間です。
 瀬谷さんは現在、長年培ってきた技術の伝承に力を注いでいます。遠野オートキャンプ場に、地域や行政の協力で設備が整えられ、受講生に技術指導をしています。「生徒さんはとても熱心。手順はだいたい教えたので、これからはその先を教えたい」市外から泊まり掛けで来る受講生もいます。
 また、遠野地区の小、中、高の卒業証書は、瀬谷さんの手漉き和紙で作られています。「月日が経てば経つほど白く、和紙は良くなる」子供たちへの期待と、仕事への誇りの結晶です。
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